みなさん、こんにちは。
オシャレよりお団子が好きな、おだんごです。
オシャレな同僚
さて今日は、同僚だった女性を紹介したいと思います。
彼女はとってもオシャレな女性です。

おしゃれな同僚
イケてる女性
彼女はとっても個性的。
漫画のような感じで、私が思っていたベトナム人とはちょっと違っていました。
グエンは「イケてる女性」だったのです。
ベトナムでよく見かける服装は、ポロシャツにジーンズです。しかし、彼女はそういう服を
好みません。
背筋をピンと伸ばし、襟元のあいた服を着て、髪をなびかせ、風を斬って歩いてきます。
ピンクのハイヒールを履いて、カツカツと音を立てモデルのように歩いてきます。
常に自分の意見を持ち、自信に溢れています。
一方、私はグエンと違い地味な性格です。
そして、黒やグレーが大好きな「地味服愛好家」です。
そんな「地味服愛好家」の私が、グエンのファッションセンスで大きな衝撃を受けたのが
ブルーのスーツでした。
思えば、
襟元が広くあいたTシャツでも、大きなリボンで結んだワンピースでも、ホットパンツ
でも、よく似合っていて可愛いかったです。
でも、お母さんが娘を思うような感じで、
「もうちょっと丈が長いほうがいいんじゃない」などと余計なお節介をしていたかも
しれません。
しかし、
ブルーのスーツはいけません。
しかも上下ブルーなんて!!!(>_<)スーツダカラネ
漫才師なの?
ある休みの日に、同僚たちと3人で服を見にいきました。
ローカル店です。
ローカル店は値段も安く、日本では見かけない掘り出し物で溢れています。
グエンは何を思ったのか、ピカピカ光るブルーのスーツを持ってきました。
グエン「〇〇さん、コレどうですか?」
他2名「えーーー」「これ着るの?」
今度は黄色のスーツを持ってきました。
グエン「こっちはどうですか?」
他2名「えーーーー」「変だよ~~~」
どう見ても、どちらも買いたいと思う服ではありません。
が、彼女は一歩も譲りませんでした。
何かがとりついたのか?
悪いものでも食べたのか?
私たちはグエンに諦めさせようと、
「会社に着ていくの?」
「これ、遊びに着ていくの?」
「色が派手すぎるよ」
「恥ずかしいよ」
賛成と反対ですったもんだしたけれど、最初から私たちに勝ち目はなく
結局、お買い上げすることになりました。
どうしてこれを買いたいのか、私たちにはさっぱりわかりませんでした。
そして、ブルーだけかと思ったら黄色も買うと言い出します。(>_<)
「え~~まじか」
もうこうなったら、1枚買おうが2枚買おうが同じようなものです。
嬉しそうに2枚購入しました。
帰ってくると早速、ファッションショーが始まりました。
「明日、どっちを着ていこうかな」
「・・・」
「明日、それ着ていくのね・・・(T▽T)」
どう見ても、会社に着ていくようなスーツではありません。
どっからどう見ても、昭和の漫才師が着ていたようなスーツです。
もうこうなったら、グエンと2人で漫才でもやるしかないと思いました。
ちょうど、2着揃っています。
そんなことを妄想している傍で、彼女はどっちを着ていくか迷っていました。
苦難のバス停へ
次の日の朝になりました。
玄関で、ピカピカのブルーのスーツをきたグエンが待っていました。
満面の笑顔で。。。
「おおおーー」
スーツが眩しいではないか!!!
スーツをきたグエンは神々しく輝いていました。
眩しいスーツに負けそうな私・・・(>_<)
今日一日、身が持つだろうか・・・
そして、私たちは光輝くグエンを先頭に、出陣(出勤)したのです。
まず、最初の超えなければならない試練は、バス停までの道のりでした。
バス停まで15分程掛かります。
ああ~~、道中どれだけの人に見られるだろうか。
なんたって、ブルーのスーツは100m先からでもわかるぐらいの光沢を放っているので
その圏内の人たちは、歩いている私たちを瞬きもせず見続けているわけで・・・(>_<)
ベトナム人の多くは、屋台で朝食を食べるのが習慣になっています。
私たちもいつも同じ屋台で、グエンはフォーを、私たちはコーヒーを飲むといった
スタイルをとっていました。
日本人とベトナム人が、毎朝コーヒーを飲んでいるのをみんな知っています。
そんなところに、ピカピカの眩いばかりのブルーのスーツを着たベトナム人が現れたら・・・
恐ろしいほど目立ちます。(T▽T)
この日は、秒速でコーヒーを飲み、バス停に向かったような気がします。
はっきり覚えているのは、バス停までの道のりがとても長かったことです。(>_<)
あのスーツはどこに
そして、長く苦しい道のりを経てやっと会社にたどり着いたのでした。
その後、会社で話題になったのは言うまでもありません。
あのスーツは、あれから数回会社に着ていったようですが、その後はほとんど見なくなりまし
た。
もう飽きてしまったのか、それとも目立つのでやめてしまったのか、それとも誰かにあげて
しまったのか・・・聞いたことはありません。
あれほど、みんなの注目を集めたブルーのスーツ。
もうちょっと着て欲しかったような、もうちょっと見たかったような、ちょっと残念な気持ち
です。
もし、あのスーツを誰かが着て歩いていたら、グエンだと思って思わず駆け寄るでしょう。
あの時の人々と同じように、瞬きもせずジーッと・・・姿が見えなくなるまで追い続けている
はずです。
そして、グエンだったらよかったのに・・・と思うでしょう。
ところで、黄色のスーツはどうなったのでしょうか。
今度はそちらが気になり出しました。
まとめ:
さて、いかがでしたか。
今振り返ってみると、あの時もっと服を褒めてあげればよかったな、もっと一緒に喜んで
あげればよかったなと、ちょっと後悔しています。
本人にとってみれば、気に入って買った服なので、本当はもっと沢山着たかったことで
しょう。
みんなに反対されても、めげずにそれを実行する勇気は見習うところがあります。(゚д゚lll)オオ
そんなことで、あのスーツは忘れられないスーツとなりました。
グエンは私に楽しい思い出を沢山作ってくれたのでした。
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