モスクのカレー店
皆さん、こんにちは。
春うららですね、実家でさつまいもを沢山もらってきた、おだんごです。
さて今日はカレーということでやっていきたいと思います。
海外のカレーで有名なものといえば、グリーンカレー、イエローカレー、マッサマンカレーな
どがありますが、日本人の私たちにはちょっと聞きなれない名前です。
共通点としては、イスラム教徒の人たちから伝わって世界中で食べられているカレーというこ
とのようです。
ということで、今日はモスクの寺院で食べたカレーの話しをしてみたいと思います。
イエローなカレー
ある日、社長に連れられてランチに行くことになりました。
真夏の太陽がギラギラと照りつけるお昼時は、一歩外に出ただけで汗がでます。
汗をかきながら大通りを歩いて行くと、お屋敷に入るような入口があります。
周りを鉄の柵で囲まれ、正面には頑丈な鉄の扉がついています。
その鉄の扉をおそるおそる開けて中に入ります。
中に入ると、狭くてクネクネと曲がった道が続いています。
しばらく歩くと、前方にイスラム寺院が現れます。
「おお~」
数人のイスラム教徒らしき人たちがこちらを見ています。
それを横目で見ながら歩いて行くと、急に視界が開け、お目当てのカレー店が現れました。
ここはインド系のカレー店で、お客さんはイスラム教徒の人もいれば、私たちのような外国人
もいます。
「おお~、ここですかあ~」
店舗は質素な作りで、扉がなく外から厨房が見えます。
中でコックさんがカレーを作っています。
そして辺りをよく見渡すと、4人掛けの椅子とテーブルがいくつか並んでいます。テーブルに
は日よけのパラソルが付いています。
そうです、ここは屋外で食べるカレー店だったのです。
外なのでもちろんクーラーはありません。
扇風機はありますが、私たちのテーブルのところまで風は届きません。
あの扇風機は厨房用なのでは?と思うほど・・・ぜんぜん届きません。(>_<)
メニューは?といえば店の壁に貼り付けられたボードに書いてあるだけ。
写真もないのでどんな料理かもわかりません。
斬新なレストランだなあ・・・
周りを見渡すと、常連さんなのでしょうか。皆さん普通に食べています。
こんな暑い日だからこそ、外で熱いカレーを食べるんです・・・(>_<)ソウナノ?
火を使っているせいか、厨房の熱気で私たちの辺りもムンムンしています。
料理が来るまでの時間、滝のような汗が出ますがじっと我慢です。
そして、やっと料理が運ばれてきました。
「おお~」
鮮やかな黄色のカレーが運ばれて来ました。「イエロー」です。
シャビシャビしたスープのようなカレーです。こんなに黄色のカレーは食べたことがあり
ません。
実際に私が食べたカレーは、この黄色のスープに、ゴロゴロしたジャガイモが丸ごとと、鶏の
骨付き肉が入っていました。
私たちは汗を拭き吹き、待ちに待ったカレーを食べました。
「どれどれ」
「うん・・・美味しい」
見た目は薄味そうなのですが・・・これがけっこう美味しいんです。スパイスの旨みがよく効
いているし、大きな具も食欲をそそります。
でも、骨付き肉はどうやって食べたらいいんだろう。箸で持っても肉が滑ります。
もうこうなったら、「ええい」となりふり構わずカブリつくしかありません。(>_<)
イスラム伝来のカレー
さて、先程の寺院で食べたカレーですが、ずっとイスラムのカレー店だと思っていましたが、
どうやらインド系のカレー店だったということを知りました。インドでもイスラム教徒が1割
程います。ことから、イスラム伝来のカレーを出しているのだと思います。
そこで、ちょっと気になったカレーを調べてみました。
- イスラム圏からタイ南部に伝わる
- タイ南部に住むイスラム教徒に食べられている
- 世界で一番美味しいカレーと言われている
「マッサマンカレー」はタイのカレーです。
元々はイスラム教徒から伝わったカレーだそうで、(イスラム教なので豚肉は使われない)
骨付き鶏肉と丸ごとのじゃがいもが入っています。
マッサマンカレーに使う主な材料:
- 鳥もも肉骨付き
- ジャガイモ丸ごと
- ココナッツミルク
- ナンプラー
- 砂糖
- ピーナツ
- マッサマンカレーペースト
- タイの三大カレーの一つ(イエローカレー、グリーンカレー、レッドカレー)
- タイ南部に住むイスラム教徒に食べられている
- ターメリック(ウコン)を使っているので鮮やかな黄色のカレーになる
「イエローカレー」もタイのカレーです。
イエローカレーに使う主な材料:
- 鳥もも肉骨付き
- ジャガイモ丸ごと
- ココナッツミルク
- ナンプラー
- 砂糖
- 鷹の爪(無くても)
- パクチー(無くても)
- イエローカレーペースト
イエローカレーペースト
レモングラス、にんにく、たまねぎ、塩、ガランガー、唐辛子、パクチー、こぶみかんの皮、クミン、シナモン、スターアニス、ターメリック、カルダモン
マッサマンカレーペースト
レモングラス、にんにく、乾燥赤唐辛子、エシャロット、食塩、ガランガル、えびペースト、コリアンダーシード、クミン、カフィルライムピール、カルダモン、シナモン、ナツメグ
ココナッツミルク | ナンプラー |
【イエローカレーの作り方】
簡単なイエローカレーの作り方を紹介します。
イエローカレーレシピ(2人分)
- 鶏もも肉(200g)は大に切り、塩こしょうをふる。
- じゃがいもは皮をむき水にさらしておく(2コ、丸ごとか半分にする)
- 鍋にサラダ油を入れて中火で鶏肉、じゃがいもを炒める。色が変わってきたら鷹の爪(無くても)を入れる。
- ココナッツミルク300cc、イエローカレーペースト30g、ナンプラー大さじ1、砂糖大さじ1/2、水100ccを加え具材が柔らかくなるまで弱火で10分ほど煮る。
- 盛り付け、パクチー(無くても)を添えて出来上がり。
カレーに使われる主なスパイス
海外ではカレー作りにスパイスを多く使います。
- クミン(香り)
- シナモン(香り)
- ターメリック(黄色に色付けする)
- コリアンダー(香り)
- カルダモン(香り)
- ナツメグ(香り)
- クローブ(香り)
- ブラックペッパー(辛み)など
そして、スパイスの成分はこのような効果を期待できます。
- 発汗作用
- 食欲増進
- 胃腸の働きを良くする
- 疲労回復
- 認知症予防
- 脳機能の活性化
- 冷え性改善
- 口臭予防 など
スパイスの中には以前も紹介したコリアンダー(パクチー)も入っています。コリアンダーは口臭予防にもなるそうです。
まとめ:
さて、いかがでしたか。
マッサマンカレーもイエローカレーも中の具材はほぼ同じようですが、スパイスやペーストに
よって変わるようですね。あのイエローの色もターメリックによるものです。
残念なことに、あのモスクのカレー店は今はもうないそうです。安くて美味しくて評判のお店
だったようです。もう一度行ってみたかった。(>_<)
そして、カレーでも使われていたココナッツミルクですが、ベトナムでもよく使われます。
デザートのチェーでお馴染みですね。街ではココナッツジュースもよく売られていますので、
機会があったら飲んでみてください。
では、スパイスが効いた南国のカレーをぜひ一度お試しください。
ヤマモリのレトルトイエローカレー | ヤマモリのレトルトマッサマンカレー |