転職してキャリアアップするベトナム人

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web面接

皆さん、こんにちは。

ブログをサボっていたら、とうとう7月になってしまいました。(._.)

いかがお過ごしでしょうか。

さて皆さんは、

「ベトナム人は何回ぐらい転職をするんだろう」

「ベトナム人の転職理由は何だろう」

と思ったことはありませんか。

web面接は苦手

ちょっと余談ですが、

昨年の夏、私は体調を崩し、通院しながら自宅に引きこもり、家でブラブラしていました。

「仕事なんてすぐ見つかるよね」と呑気に構えていたんです。

半年が立った頃にネットで応募するも、連絡も来ない会社が多くて凹みました。

たまに連絡が来たかと思えば、

「今回は誠に残念ですが・・・」のメールばかり。 ε=(・д・`*)ハァ…

ちなみに世間では、35歳~をミドルと呼び、55歳~をシニアと呼ぶそうですが、

「シニアの転職って・・・甘くない」という現実を突きつけられたのでした。

そんな中で、今でも忘れることができない、いや、忘れてしまいたい面接を紹介します。

web面接

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3人の面接官がいました。

最初は、いい感じで進んでいましたが・・・どうやら期待が外れたようで、

面接官:「・・・というわけで、どうされますか?今ここで辞退しますか?」

私:「えっ・・・」

恥ずかしくて顔から火が出そうでした。

「年齢不問・ママ、主婦の方歓迎」って書いてあったのに・・・T_T

そんな毎日を送っていたある日、ベトナム人と話す機会がありまして、仕事に頑張っている様

子を聞いているうちに、ふと「そういえば、彼女たち、転職ってするのかなあ」と。



ベトナム人の転職理由とは

前置きが長かったのですが、本題に入りたいと思います。

日本人と同様にベトナム人だって転職をします。

転職するからには理由がありますが、どんな理由があるのでしょう。

給料で転職するベトナム人

ベトナム人の転職の理由に「給料が低い」があります。

給料が高いことに越したことはありません。

ベトナム人の半数が給料で転職するそうです。次にキャリアを活かせるところ、仕事内容に関

してはそれほど気にしていないようですね。

以前にもどこかに書きましたが、彼らは日本にお金を稼ぎに来ていますから、日本人が嫌がる

業だって全然厭いません。むしろ喜んでやっています。

ベトナム人曰く、

「現地では、日本のように残業がありませんから勤務時間が終わったらさっさと帰ります。」

確かに・・・さっさと帰っていました。w

日本では、残業代や休日出勤代も出るから嬉々としてやっています。もし「サービス残業で

す」などといったら・・・怒り出しますね(>_<)

具体例1:給与格差

日本人との給与格差があります。日本人と同じように働いても、自分への評価が低く見られたり日本人との格差が大きければ、不満となり転職を考えるでしょう。

ベトナム人に向いているのは、外資系のような実力主義、能力を評価される、即給与に反映してもらえるという会社が向いているのかもしれません。

現地の給与は平均で月2~3万円ぐらいです。日本と比べたら1/10ぐらいですが、10年前と比べれば随分高くなっています。(当時は日本語検定2級保持者で2~3万ぐらいだったと)

母国に送金して家族を助けなければなりませんので、そのためにも給料が高いほうがいいわけですが、人によっては旅行や趣味などで散財して送金していない人もいるようでした。

具体例2:共働きの文化

例えば、ベトナムは共働きの文化がありますので、女性は結婚しても離職することはありません。子供が産まれたら両親が子供の面倒を見るのです。(;゚ロ゚)エエー

もし若い夫婦が都会に住んでいたら、1年~2年の間、母親が実家から出てきて子供を見るそうです。(;゚ロ゚)エエー

その間、実家では父親がご飯を作るそうです。(;゚ロ゚)エエー
徹底していますね。

仕事を辞めずに働くという文化が根付いているので、ほぼこのようなことになるそうです。
生活費が減るということへの不安や危機感が根底にあるとのことでした。

以上のようなことから、少しでも給料が高いところに転職して、家族を助けたい、また日本人と同じ実力・能力を持っているのに給料で認めてもらえなかったので転職をするという理由があるようです。

②スキルとキャリアを積むベトナム人

ベトナムでは、転職に悪いイメージはありません。

転職を繰り返すことは、むしろキャリアを積めるので経験豊富だと思われますし、返ってプラスになります。

なので、ひとつの会社で長く勤める人は少なく、1年~3年で転職するようです。10年以上という人は長いそうです。

具体例1:G君

現在、ベトナムは人口は約9,900万人(2022年)、半数は30歳未満という若い国です。

以前より、政府はITに力をいれていて、2020年までにITの人材を約100万人に引き上げる目標を掲げていましたので、人材育成にいかに力を注いでいるのがわかります。

ベトナム語を教えてもらっていたG君は優秀なプログラマーとして数年間、東京で働いていました。

仕事から遅く帰って来てラーメンを作り、「今から同僚と食べます」と笑っていたのが懐かしく思い出されます。(^-^)

ある日、「ベトナムに帰ってダナンで仕事をします」ということで帰国してしまいました。彼は日本でキャリアを積んできたので、引き抜かれたのかもしれません。

ダナンは観光地で有名ですし、外国人のリゾート地としても有名ですが、現在はそれだけではありません。

現在、ダナンは最も将来性のあるIT開発地になっているそうで、政府はダナンでのIT開発に力を入れているそうです。

今やITのスキルがあれば、日本に来なくても、香港、シンガポール、マレーシアなどの近場で充分に仕事のチャンスがあります。

G君達を見ていると、ベトナムの若者がITを武器に活躍する時代が来ているように思います。

具体例2:実習生

実習生は、皆さん3年間の契約ですね。どちらかといえば、都市よりもベトナム中部や南部の田舎から日本に来ているそうです。

3年間を終えて帰国する人がほとんどですが、帰国しても現地の工場などに再度就職する人もいます。

また3年間が終了後、他県の別の業種の会社で働く人もいますし、希に仕事や病気などの個人的な理由で途中で帰国する人もいます。

彼らも日本でキャリアを積み、次の仕事に活かそうと考えています。

具体例3:日本語ボランティアで

私は現在、オンラインでベトナム人に日本語を教えています。彼らは、日本の会社で働いています。

日本語が出来る人は仕事で戦力になるので、働きながら勉強を続けている人が多いです。大学で専攻していた語学を再び学ぶ人もいれば、初めての外国語に挑戦している人もいます。

ベトナム人は勉強熱心な国民ですから「勉強する・覚える」ことを大変とは思っていません。

彼らと話していると、

「今は日本にいますが、いずれは他国に行って仕事をしたい」という人が数人います。

「私たちはまだ若いですから、他国で違う体験をしたい」とのことです。

具体例4:事業を起こす

ベトナム人は離職後、自分で起業する人が多いことでも知られています。規模は小さくても、男女に関わらず経営者になりたいという夢があるそうです。

ベトナムでは少ない資本でも起業が可能で、閉めるのも簡単ということです。

ベトナム人のAさんは会社を辞めて起業しました。お店を構え絵画などを売る仕事を始めましたが、最初の頃は上手くいっていたようです。しかし、いつの間にか閉めてしまいました。

ホーチミンには、外国人客目当ての同じようなお店が沢山あります。クールでお洒落なお店が多いことに驚きます。
経営者とは見方や考え方が違いますが、私たちお客さんは他の店にはない差別化された商品や、個性的なお店を覗いてみたいと思っています。

具体例5:自分の能力を活かしたい

 ベトナム人のTさんは日本に大きな希望を抱いて来日しました。一般的にベトナム人は私たちが想像するよりも大きな夢と希望を抱いて来日します。

彼女は、現地の先生から「日本人は真面目でよく働く、勤勉・・・」と教わって来日したそうです。しかし、実際に働いてみるとそんなことはないと思ったそうです。w

またベトナム人は白黒はっきりさせる国民で、自分の意見をしっかり持っています。一方、日本人は曖昧なところがあり、自分よりも人に合わせるという特性があります。

そのあたりがベトナム人には理解しがたいようで、同僚や上司にアドバイスを求めたり相談もしたが解決には至らなかったと言っていました。

さらに、ベトナムで磨いたスキルを活かしてレベルアップできる環境を期待していたようですが・・・理想とのギャップに悩みますね。

それでも職場の人間関係は良好で、職場をとても気に入っているとのことでした。

さて、能力を活かしたいといっても、自身の能力が日本で充分通用すると思っている人がどれくらいいるかはわかりません。でも、彼らなら楽々と乗り越えていけると思っています。

まとめ:

さて、いかがでしたか。

日本人もベトナム人も転職に対する考え方は同じだと感じました。誰でも自分の希望通りの職場に行きたいですね。

会社側としては優秀な人材に離職されないために、いろいろと考えなければならないようです。例えば、適材適所で安心して仕事に取り組めるようにしたり、グループでの作業にするなど工夫しないといけません。

人間って不思議なもので、最初は良い職場に入ったからここで頑張ろうと決意しますが、1年や2年すると転職を考えたりします。(・∀・)アハ

初心を忘れてしまうのか、キャリアアップを目指しているのか・・・

1年~3年で転職し続けると、60歳までに13回以上転職することになりますが、ちょっと多すぎますねw

自分のやりたい仕事に就くことが一番いいですが、そのためにスキルを磨いて準備しておくことも必要ですね。

では。 (^-^)/

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