日本語ボランティア

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日本語ボランティア ” 日本語の教え方 ” 

皆さん、こんにちは。おだんごです。

9月から、ベトナム人の方に日本語を教えています。

皆さんは、ベトナム人の人たちと交流がしたいと思ったことはありませんか?

数年前より政府は、日本の深刻な人手不足に対し、外国人受け入れ政策を拡大しました。

これにより、ますます多くのベトナム人が来日します。

彼らは日本に来て、製造業や通訳、農業、建築業などそれぞれの会社で働いています。

日本の会社の厳しいルールの下、慣れない環境で日々仕事に頑張っています。

母国で日本語は勉強してきますが、まだまだ会話が足りません。

そして実際に来日してみたら、意味がわからずうまく話せないことも多いです。

そのような中で、日本人の友達を作るのは簡単ではありませんね。

彼らは日本人と会話をしたいですし、友達を作りたいと思っていますが、

実際のところなかなかそういう機会もないのです。

私は以前より、日越友好のために何かできないかなと思っていました。

偶然見つけたサイトから、このボランティアのお手伝いをすることになりました。

そこで、私が実践している日本語の教え方を、皆さんにご紹介したいと思います。

日本語の教え方

日本語を教えるにあたって、私が心がけていることがあります。

それは、

  1. ゆっくりはっきり話す。
  2. 声も少し大きく。
  3. 参加者が平等に答えられるようにする。
  4. 出来たら褒める。
  5. いつも笑顔で応える。

日本語を話す時は、なるべくゆっくりと話すようにしています。「ゆっくり、はっきり」と。

音量ですが、リモートのせいか自分でもビックリするような声が出ている時があります。(>_<)

もし彼らの答えがわからない時、他のベトナム人が助けてくれます。

そして、質問の答えが正解なら褒めます。

よくあることですが、質問の話が横にそれてしまって、なぜか「ポケモン」の話になっている

こともあります。(笑)

そういう会話の方がいつまでも覚えているようです。

ZOOMの画面を共有

それでは、実際にどのように教えているかを紹介したいと思います。

【授業内容】

具体的には、ZOOMを使い画面を共有して教えています。

ベトナム人は、現在男女合わせて4人です。

(2021.12現在  5人になりました)

(2022.  2現在 6人になりました)

メンバー:

Bさん(男性):20代 建設関係の仕事 ホーチミン在住 趣味はバレー

Kさん(男性):20代 建設関係の仕事 ホーチミン在住 趣味は料理・アニメ

Mさん(男性):20代 建設関係の仕事 ホーチミン在住 趣味はポケモンゲーム

Qさん(女性):20代 車関係の仕事 山口県在住   趣味は旅行

Pさん(女性):20代 通訳      宮城県在住

Tさん(女性):30代 通訳               茨城県在住   趣味は旅行

まず、最初に彼らと挨拶をします。

「こんにちは」「こんばんは」

質問をします。

「今日は何月何日何曜日ですか?」

「暑いですか?」

「温度は何度ありますか?」

「今日は何をしましたか/何を食べましたか?」

そうすると、

「今日は朝起きて、ご飯を食べました。それからお昼ご飯を食べて、昼寝をしました」

「今日は大きな雨が降っていました」

「今日は日本のアニメを見ました」

「今日はポケモンゲームをしました」

と、とても元気よく答えてくれます (^^

(ちょっと余談ですが・・・)

授業が始まりしばらくすると、画面の向こうから、子供を叱る家族の声が聞こえます。

「ガシャン、ガシャン」と、いろんな、分からない雑音が聞こえてきます。笑

ベトナムの生活音です。

時々、家族が画面を横切ったり、走ったり、画面を覗き込んだりします。

・・・ベトナムっぽいです。笑

さて、話を戻しますが、

「今日は何をしましたか/何を食べましたか?」は、毎回質問するようにしています。

まだ始めて1ヶ月弱ですが、その成果は出ていると思います。

1回目よりも2回目、3回目・・と、質問に対して答えがすぐに出てくるようになりました。

さて、一通り質問が済むと、次に日本地図を教えます。

日本地図を教えます

ベトナム人は、「地図を読むのが苦手」だと聞いたことがありますが、

そういう私も地図は苦手です。(>_<)

彼らは近い将来、日本に来るつもりですので、地図は知っておいた方がいいですね。

地図は色分けしているものを使っています。

横断歩道

※イメージ(フル画面で使います)

教え方ですが、

「この県」には「これがあります」とイメージできるように、

各県の特産物や観光地など、特徴を含め教えています。

例えば、

〇〇さんが住んでいるところはどこですか?

富士山がある県はどこですか?

鹿がたくさんいる県はどこですか?

さくらんぼが採れる県はどこですか?

お米が有名な県はどこですか?

などと聞きます。

最初から漢字で県名を教えていきます。

そのうち勘が働いてきて、漢字の県名がわかるようになります。

平仮名の方がいいかなと思いましたが、大丈夫でした。

地図が苦手だった私も、毎回やっているうちにだんだん覚えてきました。

コロナが終わったら、日本旅行を沢山してもらいたいと思います。

地図02

※イメージ

わかりやすい画像で

地図を一通りやったら、今日のテーマに入ります。

教える題材はなんでもいいのですが、あらかじめテーマを決めます。

使う画像は日本料理や日本の四季など、ネットには溢れていますので
(※フリーイラストなどを使用)
それらの画像を共有して授業をしていきます。

例えば、交通安全のイラストを使う時もあります。

ベトナムにも信号機はあります。

横断歩道は・・(う~ん、あったかな?)

交通ルールはあると思いますが、

あのバイクの量を見たらあるとは思えないですね。

「日本人にはわからない、暗黙のルールがある」と、誰かが言っていましたが。

画像はテーマにあった物で、大きな絵でわかりやすいものがいいです。

横断歩道を渡っている子供の画像から、

「この絵は何をしているところですか?」

「この名前はなんですか?」

「この車は動いていますか、止まっていますか?」

私たちがベトナムの交通ルールを知らないように、

彼らも日本の交通ルールを知らないと思います。

「手を上げて横断歩道を渡っていますか?」

「信号は何色ですか?」

「車は動いていますか?」

横断歩道

小学校の低学年が使うような、具体的でわかりやすいイラストを使います。

信号、横断歩道、右側、青、赤・・・などイラストを見て関連するものを質問していきます。

また、テーマを日本の冬にした時は、日本の冬の風景や習慣の画像を使います。

彼らは雪を知りませんが、画像を見ながら「雪だるま」「雪」「かまくら」「こたつ」を

覚えます。

例えば、このようなイラストを見せながら、物の名前や使い方を教えます。

彼らは「かまくら」も「コタツ」も「鍋」も知らなかったのですが、繰り返し練習したおかげ

で、今ではわかるようになりました。

こんな感じで、日本のイメージを膨らましてどんどん覚えていきます。

彼らにとっての日本のイメージはどのようなものでしょうか。

「かまくら」「コタツ」などは見たこともないと思いますから、

「想像もつかない、珍しい物が沢山ある国」と言うかもしれませんね。

授業はこんな感じです。

・近況を聞く~地図の県名を教える~(テーマ1)~地図の県名を教える~(テーマ2)

・近況~地図~日本語学習のN5,N4~を活用~(テーマ3)

今後は、もっとフリートークなども取り入れてやっていきたいと思っています。

【最後に】

いかがでしたか。

ベトナム人は、明るくて、冗談が好きで、ユーモアがある人が多いです。

彼らは基本的に真面目ですから、日本語を覚えるのも早いです。

教え方は人それぞれですが、自分のやり方を作ってしまえばそれほど準備も要りません。

自分流のフォーマットを作り、内容は状況によって変えたり、季節によって変えたりして工夫

をしてみてください。

きっと楽しい授業になりますよ。

皆さんの中で、もしボランティアをしたいという方がいらっしゃいましたら、

トアンさんまで、ご連絡ください。
https://www.facebook.com/tuandovan20111980

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